1998 Fiscal Year Annual Research Report
マルチモダリティデバイスを用いた胸部SPECTとCTの3次元融合画像の作成
Project/Area Number |
10670852
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
松永 尚文 山口大学, 医学部, 教授 (40157334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本城 和光 山口大学, 医学部・附属病院, 助手 (70229251)
菅 一能 山口大学, 医学部・附属病院, 助教授 (90171115)
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Keywords | CT / 肺 / SPECT / 3次元画像 / 肺換気 / 肺血流 |
Research Abstract |
本年度は、高精度3次元画像の融合像のためのファントームを用いた基礎的検討を行なうための準備を進めたが、現在の段階でようやく準備が整った状況にあり、研究の本格的な遂行は、平成11年3月から起動させざるを得ない状況である。これまでに時間を費やした原因は、3次元画像およびその融合像の作成可能な3次元画像処理ソフト(VOXBLASTPOWER MAC VAYS 1030)の選択と入手に数ヶ月を要したことと、SPECTおよびCTの撮影が可能で複雑な構造を有する3次元画像胸部ファントームの作成に約一ヶ月を要したことが原因である。しかし、現時点において3次元画像処理ソフト(VOXBLASTPOWER MAC VAYS 1030)の取り扱いをシムレーションモデルにより修得しており、3次元画像胸部ファントームを完成させCT撮像を既に行った。また、SPECTおよびCTで共通して使用可能な外部マーカーを入手し実験準備が完了した段階である。平成11年3月から、本格的に胸部ファントームにより、SPECT前処理フィルターのカットオフ値や周波数帯域、カットオフ値の適切な選択、サーフェイスレンダリング法とボリウムレンダリング法の比較、重ね合わせ誤差を検討し、さらに、胸部軟部組織や肺の輪郭を抽出する方法であるtrans-mission SPECT法とTc-99m線源からのガンマ線が軟部組織に当たることによって発生する後方散乱線を利用するSPECT撮像法の比較試験を行う予定である。CTについても3次元像抽出のための最適なカットオフ値の選択を行なう。以上のように、現段階では研究成果をいまだ発表し得ていないが、基礎実験を遂行するための準備が完了したので全力をあげて研究成果を示すように努める。
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