1998 Fiscal Year Annual Research Report
新規な腫瘍親和性放射線増感剤RK28システイン抱合体の基礎的研究-その癌放射線治療と腫瘍イメージングにおける可能性-
Project/Area Number |
10670853
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
江部 和勇 山口大学, 医学部・附属病院, 講師 (90213579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松永 尚文 山口大学, 医学部, 教授 (40157334)
狩野 裕一 山口大学, 医学部・附属病院, 助手 (30186035)
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Keywords | 放射線 / 低酸素細胞 / 増感剤 / クロマトグラフィー |
Research Abstract |
腫瘍親和性低酸素細胞放射線増感剤の開発は,癌治療および画像診断において,臨床上大きな貢献を果たすであろうと考えられるが,いまだそうした薬剤開発の報告は,国内外において見当たらない。われわれの過去の研究結果より,RK28システイン抱合体は,そうした薬剤のひとつになりうると思われた。RK28システイン抱合体をin vitroにて合成することは困難とされている。本年度はまず,動物(健常家兎)にRK28原体を静脈内投与し,その尿中より生体内代謝産物であるRK28システイン抱合体を精製することを,目的とした。その結果,3種類のクロマトグラフィーを組み合わせることで,RK28システイン抱合体の分析及び分取ができることが判明した。 平成11年度からは,これらの基礎データをもとに,できるだけ多くのRK28システイン抱合体を分取精製し,その腫瘍親和性と放射線増感効果を検討したいと考えている。
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