1998 Fiscal Year Annual Research Report
ポジトロン断層法による心筋の新しい機能診断薬アデノシン受容体リガンドの提案
Project/Area Number |
10670883
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
石渡 喜一 財団法人 東京都老人総合研究所, ポジトロン医学研究部門, 主任研究員 (50143037)
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Keywords | ポジトロン断層法 / 心筋 / アデノシン / アデノシンA_<2a>受容体 / アデノシントランスポーター / KF19631 / C-11 |
Research Abstract |
1. [^<11>C]CH_3Iを標識前駆体としたメチル化反応により、^<11>C標識したアデノシンA_<2a>アンタゴニスト[^<11>C]KF17837([7-methyl-^<11>C](E)-8-(3,4-dimethoxystyryl)-1,3-dipropyl-7一methylxanthine)と、[^<11>C]KF18-446([7-methyl-^<11>C]-(E)-8-(3,4,5-trimethoxystyryl)-1,3,7-trimethylxanthine)、[^<11>C]KF19631 ([7-methyl-^<11>C]-(E)-1,3-diallyl-7-methyl-8-(3,4,5-trimethoxystyryl)xanthineおよび[^<11>C]CSC([7-methyl-^<11>C]-8-chlorostyryl-1,3,7-trimethylxanthineを合成した。マウスにおける心筋への放射能集積を検討したところ、[^<11>C]KF19631>[^<11>C]KF17837>[^<11>C]KF1846>[^<11>C]CSCの順であった。また、ネコの心筋への集積をPETにより画像化したところ、[^<11>C]KF19631が極めて高い集積を示した。これら心筋への集積はキャリアー負荷により阻害されたので、これらリガンドがアデノシンA_<2a>受容体へ結合していることが明らかになった。また、代謝的にはかなり安定でありPET診断薬としての可能性が示唆された。 2. 同様にして^<11>C標識アデノシントランスポーター阻害薬[^<11>C]3-[1-(6,7-dimethoxy-4-qunazlinyl)-4-piperidinyl]一1,2,3,4-tetrahydro-1-methyl-6-nitro-2,4-dioxoquinaolineを合成した。次年度は、主にこの薬剤のインビボにおける性質について検討するよていである。
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