Anorexia nervosaの治療経過における描画の変化について

2000 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 10670894
• Research Institution: Nagoya university
• Principal Investigator: 猪子 香代 名古屋大学, 医学部, 助教授 (80168476)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 本城 秀次 名古屋大学, 教育学部, 教授 (90181544)
• Keywords: 摂食障害 / 神経性拒食症 / 児童青年 / うつ病 / 不安性障害

Research Abstract

Anorexia nervosaは、自らの節食による体重減少、ボデイ・イメージの障害、月経異常、および合併するうつ病、不安障害、そして強迫性障害によって特徴づけられる。臨床的に、高度のやせの認められた症例が身体的に回復した後は、拒食の繰り返されることがなかったと同時に、孤独にみえた対人関係も改善されたといったことを経験している。
合併するうつ病、不安障害、そして強迫性障害をより信頼のある方法で明確化するために、構造化面接を行った。彼女らの合併するうつ病その他の障害は、心身症にともなう失感情症にいわれるように、明確に自覚されたものではなかった。
また、Anorexia nervosaの治療を進めていく過程において、その精神病理像が変化をしていくことがみられる。それらを予想させる彼女らの因子を描画を含め、検討した。
名古屋大学精神科外来を受診する16歳未満の症例に次の検討を行なった。
#臨床的検討:詳細な病歴、生育歴、病前の家族関係・友人関係、内科的合併症、体重・身長ほか身体的状況
#Chid Assessment Schedule :児童期のうつ症状、不安症状などについての構造化面接
#質問紙法による検討: Eating Disorder Inventory, Birlson Depression Rating Scale, Children Depression Inventory, Spielberger State-Trait Anxiety Inventory. Yale-Brown Obsessive Compulsive Scale