1998 Fiscal Year Annual Research Report
病的老化現象の制御のためのアルツハイマー病のモデル動物の確立
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10670921
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
田所 衛 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (80081644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 光文 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (30231971)
崎山 武志 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (20130510)
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Keywords | アルツハイマー病 / モデル動物 / ニーマンピック病 |
Research Abstract |
老化に伴い早期に痴呆を呈するアルツハイマー病の,老化現象とその制御を解明する為の研究をヒトで行うのは不可能で,モデル動物の確立が切望されている。APP遺伝子導入等によるトランスジェニックマウスの作製が試みられているが,今の所満足するモデルは得られていない。ヒトアルツハイマー病で認められる神経原線維変化(NFT)は,ヒトではダウン症やニーマンピック病C型のモデルマウスを用いて,このマウスがアルツハイマー病のモデル動物となるか否かに関して,形態学的に検討して以下の結果を得た。l)ガリウス染色等による光顕像ではNFT様に見える所見を認めたが,ヒトアルツハイマー病に見られる程の典型像は示さなかった。2)しかし,ヒトアルツハイマー病脳から抽出,精製されたリン酸化tau(phf-tau)に対する抗体を用いて,免疫組織化学的に検討した所,陽性を示す細胞が検出された。3)電顕的には大脳皮質に所謂paired hellical filamentが検出された。このマウスの寿命は14週齢であり,早期に死亡する為,アルツハイマー病としての病理所見が充分には出揃ってない時期に相当している。しかし形態学的な研究結果,特に2),3)の所見は,このニーマンピック病C型のマウスが,ヒトアルツハイマー病のモデル動物の有望な一候補であると考えられた。現在C型のネコ動物モデルについても,同様の検討を加えており,アルツハイマー型のNFTの所見がニーマンピック病C型に共通の所見か否かについても検討する。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Tadokoro M.et al: "Pathologic feature of ependymoma" Neuropathology. 18(1). 1-12 (1998)
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[Publications] Tadokoro M.et al: "Papillary urochelial carcinoma of the urinary bladder demonstrating prominent signet-ring cell in a smear." Acta Cytologica. 42(2). 407-412 (1998)
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[Publications] 田所 衛 他: "閉経後に発病した肺リンパ管筋種症の1剖検例" 病理と臨床. 16(11). 1459-1465 (1998)
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[Publications] Sakiyama T.et al: "A novel mutation at a probable heme-binding ligand in neutrophil cytochrome b558 in atypical X-linked chronic granulomatous disease." Human Genetic. 103. 377-381 (1998)
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[Publications] Sakiyama T.et al: "Spectrophotometric determination of neutrophil cytochrome b558 of chronic granulomatous disease." Acta Paediatrica Japonica. 40. 204-210 (1998)
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[Publications] 阿部 光文 他: "トルコ鞍部に発生した頭蓋内原発T細胞性悪性リンパ腫の1例" 脳神経外科. 26(1). 53-58 (1998)