1999 Fiscal Year Annual Research Report
Vitamin K2による白血病細胞のアポトーシス誘導効果の検討とその臨床応用
Project/Area Number |
10670968
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
矢口 誠 東京医科大学, 医学部, 助手 (50246310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮澤 啓介 東京医科大学, 医学部, 講師 (50209897)
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Keywords | ビタミンK2 / 白血病 / 骨髄異形成症候群 / アポトーシス |
Research Abstract |
私たちは、Vitamin K2(VK2)が様々な白血病細胞にin vitroにおいてapoptosisを誘導することを報告してきた。 今回、白血病と骨髄異形成症候群(MDS)を対象とし、臨床検体および細胞株を用いVK2の白血病細胞に対するapoptosis誘導効果および機序の検討を行った。その結果、以下の知見を得た。 (1)VK2はMDS芽球を含む白血病細胞に対してapoptosisを選択的に誘導した。 (2)白血病細胞株の細胞周期解析では、VK2によりG1 arrestが誘導され、mitosisを阻害するVP16との併用によりapoptosisは増強した。 (3)VK2処理によりp27^<KIP1>は増加しており、そのためG1 arrestが誘導されると考えられる。また、G1 arrestが誘導された細胞の分化抗原が増強し、VK2にはapoptosis以外に分化誘導効果があることが確認された。 (4)Apoptosisの機序のとして、VK2処理によりミトコンドリアの膜電位は、経時的に低下しBcl-2の発現低下、Baxの発現増強が認められる。これらよりVK2はミトコンドリアに作用することが示唆された。 (5)G-CSF等の細胞増殖因子によりVK2のapoptosis誘導活性は一部抑制されることより、両者のシグナルのcross talkが想定される。 (6)臨床的には、骨髄線維症を伴なったMDS患者に対し、本人の同意後VK2を経口投与したところ、芽球の減少および血小板減少の改善を認めた。 (7)MDS患者に対するVK2療法について全国にアンケート調査を行い、30%以上の有効率を得ている。この結果を踏まえ、今後は多施設治験を予定している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Yaguchi Makoto et al: "Vitamin K2 selectively induces apoptosis of blastic cells in myelodysplastic syndrome : Flow cytometric detection of apoptosis cells using APO2.7 monoclonal antibody"Leukemia. 12(9). 1392-1397 (1998)
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[Publications] Yaguchi Makoto et al: "Vitamin K2 therapy for a patient with myelodysplastic syndrome"Leukemia. 13(1). 144-145 (1999)
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[Publications] Nishimaki Jiroh et al: "Vitamin K2 induces apoptosis of a novel cell line established from a patient with myelodysplastic syndrome in blastic transformation"Leukemia. 13(9). 1399-1405 (1999)