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1998 Fiscal Year Annual Research Report

新しく発見した非NOS依存性NO産生の障害腎における存在とその役割に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10670984
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

永瀬 宗重  筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (10189128)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小山 哲夫  筑波大学, 臨床医学系, 教授 (80111384)
青柳 一正  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (40114029)
KeywordsNO(一酸化窒素) / Griess法 / スーパーオキサイドラジカル / マクロファージ / アミノヌクレオシド・ピュロマイシン / 蛋白尿
Research Abstract

本年度は主にGriess法によるNOの測定法と動物実験モデルを確立した.
1) NOの測定法
NOの測定はその不安定さゆえに,常に測定しているものがNOを直接反映するものか否かが問題となる.直接にNOを検出する方法として電極法と化学発光法があるが,電極法は今回の検討で,NOに特異的な電極を使用しているにもかかわらず,過酸化水素やスーパーオキサイドラジカルが存在すると,それを検出してしまうことが判明した.すなわち活性酸素存在下でのNOを検出する実験には適さないことが明らかとなった.そこでNOを直接は検出できないが,NOが酸化して出来るNO_2やNO_3を安定して測定可能なGriess法を採用し,オートサンプラー,送液ポンプ,カドミウム還元カラム,検出器,レコーダーを組み合わせ,自動分析装置を完成させた.この装置は市販の専用装置より感度の点で約10倍優れ,1検体あたり6分と迅速で,かつ100検体まで自動分析が可能である.この装置の完成によって今後の研究の迅速化が期待できる.
2) 動物実験モデルの確立
これまでの腎炎とNOの関連を示す研究は,すべてマクロファージあるいはメサンギウム細胞が動員される実験腎炎において行なわれてきた.これは,NOS依存性NO産生をターゲットにする以上当然のことではある.我々は非NOS依存性NO産生を対象としているために,マクロファージの動員されないモデルとしてアミノヌクレオシド・ピュロマイシンを用いて腎炎を誘発しNOの動きを検討することにした.腹腔内注射や静脈内注射などの投与法を検討中であり,まだPreliminaryではあるが,蛋白尿の出現に先立ち,NOのピークがみられるようである.今後,条件を固定し,NO産生に影響する薬剤を用いて実験を積み重ねる予定である.

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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