1998 Fiscal Year Annual Research Report
透析アミロイドーシスモデルマウスの作出と病態の解析
Project/Area Number |
10670990
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
丸山 弘樹 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (10293218)
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Keywords | トランスジェニックマウス / ヒトβ_2-ミクログロブリン / CAGベクター / 透析アミロイドーシス |
Research Abstract |
ヒトβ_2-ミクログロブリンcDNAをcDNA発現ベクターであるCAGベクターに接続したトランスジェニックマウスの作出に成功した(5系統のFOを作出した)。各系統のFlの脳、肺、心、肝、脾、腎、骨格筋でのヒトβ_2-ミクログロブリンのmRNAの発現をRT-PCR、ノーザンブロットで、血液と尿におけるヒトβ_2-ミクログロブリンの発現をウエスタンブロットで確認した。ヒトβ_2-ミクログロブリンの血漿濃度、尿中濃度を測定し、5系統でのヒトβ_2-ミクログロブリンの発現の違いを確認した。各系統毎にホモを確立する目的で、Fl同士を交配してF2を得た。F2をPCRで解析し、トランスジェニックマウスと確認したマウスをワイルドのマウスと交配し、生まれたマウスをPCRで解析した。ヒトβ_2-ミクログロブリンの発現が一番高い系統において、すべてトランスジェニックマウスと判定されたF2(ホモ)を得た。今後、これらを交配して得られるF3(ホモ)を片側の腎臓を摘出し、アミロイドの沈着を図る予定である。
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