1998 Fiscal Year Annual Research Report
本態性高血圧症に関する遺伝子異常の解析-副腎酵素異常と高血圧
Project/Area Number |
10671040
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
小宮 一郎 琉球大学, 医学部, 助教授 (50162061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島袋 充生 琉球大学, 医学部, 助手 (60271144)
芳田 久 琉球大学, 医学部・附属病院, 講師 (50210711)
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Keywords | 本態性高血圧 / CYP11B2 / 遺伝子多型 / アルドステロン |
Research Abstract |
(1) CYP11B2遺伝子(CYP11B2)異常の解析 本態性高血圧患者におけるCYP11B異常の有無をRFLP-PCRにて検討した。【方法】琉球大学附属病院及び市立柏病院通院中の患者を対象とした。対象者は1)ALD/PRA比300以上の高血圧群(29名、LRHT群)2)ALD/PRA比300以下の高血圧群(22名、HT群)3)高血圧のない対照群(156名、C群)とした。白血球からgenomic DNAを抽出し、5'-primer(AGGCAGCTTCTACCAGGGCCCCAGTCACTC)、3'-primer(CCCCTCCCCTGCAAATCTCATCCCTTA)を用い、1286bpを増幅した。PCRの条件は95℃5分後に、94℃1分、620℃0.5分、72℃1.5分で35cycle増幅し、最後に72℃7分にて終了した。PCR産物を制限酵素Bst-36Iにて処理し、1%agarose gel電気泳動にて、CYP11B2のLys 173 Arg変異の出現頻度を検討した。【結果】LRHT群でのArg/Argホモの頻度は3.4%と低く、C群の頻度16.3%との差が認められた(p<0.05)。HTの頻度は13.6%であり、C群と差は認めなかった。Arg alleles頻度の比較では、LRHT群で19.0%と低く、C群の37.6%(p<0.005)、HTの40.9%(p<0.02)と差を認めた(投稿中)。 (2) ACE遺伝子多型性(Insertion/deletion,Intron16)の検討 ACE D allele(DD)の検討も行った。DDの頻度はLRHT群で24.1%、C群で32.1%、HT群で36.1%と、3群間で統計的な有意差は認めなかった。 (3) 今後の研究目標 LRHT群およびC群の症例数をより増して上記の検討を行う。さらにPCR-SSCP法を用いてCYP11B2以外の異常についても検索する。
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