2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671042
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Research Institution | HOSHI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
吉田 正 星薬科大学, 薬学部, 教授 (00182767)
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Keywords | TSH受容体遺伝子 / 遺伝子発現調節 / G蛋白の活性化 |
Research Abstract |
本年度は、ヒトTSH受容体遺伝子の遺伝子発現調節機構を明らかにし、ヒトTSH受容体の機能調節並びに抗原性の解明のため、抗TSH受容体抗体産生・疾患モデル動物の作製を試みた。 1.TSH受容体遺伝子のプロモーター・発現調節領域の解析 1)TSH受容体遺伝子のプロモーター領域並びに変異遺伝子の転写活性を測定した。TSH受容体のプロモーター領域の遺伝子のCRE、TREおよび甲状腺特異転写因子(TTF-1)、 SP-1、AP-2などの転写因子の結合能および転写調節を解析した。 2)cAMP、CREB蛋白(リン酸化・非リン酸化CREB蛋白の動態)、PKA活性と各転写因子の調節 および各因子の相互作用を検討した。 2.ヒトTSH受容体抗体産生・疾患モデル動物の作製 1)SCIDマウスに自己免疫性甲状腺疾患患者リンパ球および変異TSH受容体発現させた線維芽細を免疫し、甲状腺組織に対する抗体産生および抗原認識部位を解析した。 2)TSH受容体を強制発現するトランスジェニックマウスを作製し、抗TSH受容体抗体の産生機構を検討した。TSH受容体の発現調節は、ケラチンプロモーターを導入し、表皮での抗原発現並びに抗原提示・認識を行わせた。
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[Publications] 吉田 正: "COX-2阻害と腎障害"医学のあゆみ. 196(3). 194-195 (2001)
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[Publications] 有川一美, 吉田正 他: "疾患に対する薬物療法・Basedow病"CLIENT21. 510-513 (2001)
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[Publications] 吉田 正: "リウマチ性疾患の血液学的異常"リウマチ科. 27(S). 236-245 (2002)
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[Publications] 吉田正 他: "医学・薬学のための免疫学"東京化学同人 (東京). 83-166 (2002)