1999 Fiscal Year Annual Research Report
膵β細胞の増殖・分化に関係する受容体チロシンキナーゼの解析
Project/Area Number |
10671056
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
為本 浩至 群馬大学, 生体調節研究所, 講師 (90292630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉 哲郎 群馬大学, 生体調節研究所, 助教授 (00212952)
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Keywords | チロシンキナーゼ / インスリン / 膵β細胞 |
Research Abstract |
我々は膵β細胞で発現している受容体チロシンキナーゼのスクリーニングを行い Insulin receptor related receptor(IRR)が膵β細胞に特異的に発現し、insulin receptor substrate-1(IRS-1)およびIRS-2をチロシン燐酸化することを示した。(Hirayama et al 1999)IRRのリガンドは不明であり、発現クローニングの手法を用いてそのリガンドの同定を試みた。まずIRRの細胞外部分と免疫グロブリンGのFc部分との融合蛋白(IRR-Ig)をコードするベクターを作製し、これを高発現するChinese hamster ovary(CHO)細胞株を樹立した。ポジティブコントロールとしてインスリン受容体の細胞外部分を免疫グロブリンと融合した蛋白(IR-Ig)を発現する細胞も作製した。IR-Igは培養液中でヨードラベルしたインスリンを結合することが証明された。このIR-Igを用いて培養細胞中のインスリンを染色したが、顆粒を染めることはできず、発現クローニングは不可能と判断した。BIACOREを用いてIRR-Igと結合する蛋白のスクリーニングを行ったところ反応するサンプルを得た。これがIRRのキナーゼ活性を活性化するか検討するため、IRRを高発現したCHO細胞を作製し、IRRを小麦胚芽レクチンによるアフィニティーカラムで精製した。このIRRのチロシン燐酸化を活性化する因子はウシ胎児血清からゲル濾過によりインスリン付近のフラクションに検出されたが、2段階以後のカラムのフラクションおよびBIACOREのサンプルでは再現性の良い検出ができなかった。アッセイの感度が不十分であると考え検討中である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Hirayama,I.et al: "Insulin receptor-related receptor is expressed in pancreatic beta-cells and stimulates tyrosine phosphorylation of insulin receptor substrate-1 and-2"Diabetes. 48(6). 1237-1244 (1999)
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[Publications] Kubota,N.et al: "PPAR gamma mediates high-fat diet-induced adipocyte hypertrophy and insulin resistance"Mol Cell. 4(4). 597-609 (1999)
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[Publications] Hiroyuki Tamemoto et al: "The role of peroxysome proliferator activated receptor g (PPARg)in the development of mouse placenta"Placenta. 20. A4 (1999)
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[Publications] Hiroyuki Tamemoto et al: "Insulin stimulates phosphorylation and translocation of a transcription factor FKHR"Diabetes. 48supplej. A65 (1999)
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[Publications] 為本浩至 他: "インスリン刺激による転写因子FKHRの燐酸化と細胞内局在の変化"糖尿病. 42supple 1. S-305 (1999)