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1999 Fiscal Year Annual Research Report

ラ氏島内毛細血管障害によるII型糖尿病の発症増悪機構の解明

Research Project

Project/Area Number 10671075
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

野間 喜彦  徳島大学, 医学部・附属病院, 講師 (10218349)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 水野 昭  徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (80219641)
Keywords毛細血管障害 / ラ氏島 / 糖尿病
Research Abstract

平成10年度にラ氏島の毛細血管変化と腎糸球体毛細血管が類似しているという観察結果を得た。そこで、腎糸球体毛細血管拡張を抑制し、アルブミン尿を低下させる作用のある薬剤ドキサドシン(αブロッカー)投与を行ない、ラ氏島毛細血管に対する効果を検討し、ラ氏島内毛細血管変化と腎糸球体毛細血管変化が同様の機序によって生じてくるか、ラ氏島内毛細血管変化を抑制できた時にラ氏島機能保持が可能であるかを検討した。
ドキサゾシン4週間投与により、血圧は正常対照ラットレベルになり、尿中アルブミン排泄量は減少した。体重増加、随時血糖に変化を認めなかったが、HoAlcは投与群で低下傾向をみた。腎糸球体の毛細血管は、非投与群で拡張していたが、投与群で拡張を認めず、ほぼ通常径であった。ラ氏島毛細血管は投与群で拡張を認めず、正常対照よりも細いと思われる程度になっていたが、血管網はほぼ正常対照と同程度の密度であった。
膵灌流を行ない糖に対するインスリン分泌反応を比較した。非投与群ではインスリン分泌第1相、第2相ともに正常対照LETOに比し、低反応となっていた。投与群では第1相インスリン分泌は非投与群と差を認めなかったが、第2相の分泌低下が軽度で、インスリン分泌反応の低下は軽度であった。しかしながら、念のために、グルコースクランプを行ない、インスリン抵抗性を検討したところ、投与群ではインスリン抵抗性が非投与群に比し軽度であった。減量や運動によるインスリン抵抗性改善が膵ラ氏島の肥大化や線維化を抑制することがわかっており、インスリン抵抗性改善によりラ氏島内毛細血管変化が改善されたと考えられた。インスリン抵抗性改善作用がなく、ラ氏島毛細血管拡張抑制作用を有する薬剤を捜して検討する必要があると考えられた。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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