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1998 Fiscal Year Annual Research Report

血管内皮細胞機能からみた癌転移機構に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10671096
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

南谷 佳弘  秋田大学, 医学部, 講師 (30239321)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 河合 秀樹  秋田大学, 医学部, 助手 (20291271)
小川 純一  秋田大学, 医学部, 教授 (20112774)
Keywords癌細胞 / 血管内皮細胞 / myosin light chair kinase / myosin light chair / hepatic growth factor
Research Abstract

我々は癌細胞の転移過程における血管内皮細胞機能に関して研究を進めてきた.そして血管内皮細胞の細胞骨格の働きに注目して血管内皮細胞に特異的に発現する高分子量のmyosin light chain kinase(以下MLCK)の働きを検討していたが,この研究の過程で上皮性の癌細胞にもこの高分子量のMLCKが発現することが明らかになった.そこで我々は癌転移における血管内皮細胞の働きを検討する前に癌細胞における高分子量MLCKの働きを検討することとした.そして癌細胞の走化性因子として最近注目されているhepatic growth factor(以下HGF)による癌細胞のmigrationにおける癌細胞の高分子量MLCKの役割に関して研究した.癌細胞はHGFに対して時間・濃度依存性にmigrationするが,我々はこの反応において以下のことを明らかにした.
1. この反応はMLCKの抑制剤であるML-7,細胞内calciumキレータであるBAPTA/AMで抑制されること.
2. HGFに対して癌細胞がmigrationするときMLCKの器質であるmyosin light chainのserineとthreoninがリン酸化されること.
3. 癌細胞にHGFを添加したとき癌細胞のmyosinがfibrousに変化すること.
以上の結果から癌細胞のHGFに対する走化性の発現には癌細胞の高分子量MLCKが重要な役割を果たすことが明らかになった.今後は癌転移における血管内皮細胞の高分子量MLCKの役割を検討していく予定である.

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2017-10-12  

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