2000 Fiscal Year Annual Research Report
エンドトキシンショックおよび虚血による肝細胞障害機構の解明と臨床応用
Project/Area Number |
10671116
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
丸林 誠二 広島大学, 医学部・附属病院, 助教授 (80144814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉野 圭三 広島大学, 医学部, 助教授 (80162882)
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Keywords | エンドトキシンショック / 肝障害 / 転写因子NF-κB / TNF-α / ラザロイド / クッパー細胞 / 細胞障害 / サイトカイン |
Research Abstract |
endotoxin(LPS)肝障害に対する治療法は確立されておらず、Lazaroid(21-aminosteroid)のLPS肝障害に及ぼす影響を明らかにするためLPS刺激下でKupffer細胞を培養した場合のLZの投与効果を検討し以下の結果を得た。 1、LPS投与後、Kupffer細胞よりのTNF-α生成およびIL-6は濃度依存性に急速に増加した。 2、LPS投与後30分でNF-κBの活性化、1時間でTNF-αmRNA発現増強が認められた。 3、LazaroidはNF-κBの活性化を抑制し、TNF-αmRNA発現を抑制し、TNF-α生成、IL-6生成を抑制した。 4、ラット肝虚血90分-血流再開後(生存率0%)にもNF-κBの活性化を認めた。 以上の結果、肝虚血-再灌流障害にLPSによるKupffer細胞のNF-κBの活性化、引き続いてproinflammatory cytokine mRNAの発現、cytokineの放出が関与すると推定され、その治療法としてLZの有効性が期待される。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Okada K. et al.: "Effect of the 21-aminosteroid on nuclear factor-kB activation of Kupffer cells in endotoxin shock."Surgery. 127. 79-86 (2000)
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[Publications] Marubayashi S.: "Ischemia-reperfusion injury of liver and therapeutic intervention."Hepatology Res.. 16. 233-253 (2000)
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[Publications] 丸林誠二: "保存臓器とviability判定法"Organ Biology. 7. 43-52 (2000)