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1998 Fiscal Year Annual Research Report

胸腺内免疫寛容誘導法におけるシグナル伝達機構の解析と大動物への応用

Research Project

Project/Area Number 10671121
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

中房 祐司  九州大学, 医学部, 講師 (80253417)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中村 賢二郎  九州大学, 医学部, 助手 (30207873)
杉谷 篤  九州大学, 医学部, 助手 (00294934)
Keywords移植免疫 / 免疫寛容 / 胸腺内免疫寛容 / 胸腺 / 心移植
Research Abstract

抗リンパ球血清(ALS)の一回投与でレシピエントの成熟したT細胞を一過性に抹消すると同時にドナー脾細胞のレシピエント胸腺内へ投与することにより、ラット同種心移植におけるドナー特異的寛容を誘導することができる。本研究ではドナー特異的寛容誘導モデルを用いて胸腺内未熟T細胞のアロ抗原認識におけるの詳細な解析行うことを目的とする。
心移植モデルには、ドナーにLEW(RT1^1)、レシピエントにBUF(RT1^b)、およびサードパーティーとしてACI(RT1^a)によるラット同種異所性(腹腔内)心移植を用いた。胸腺内免疫寛容誘導のため、LEW心移植の21日前に25x10^6個をLEWドナー脾細胞をBUFレシピエント胸腺内に、また、同時に1mlのALSを腹腔内に投与した(IT+ALS)。特異的細胞内蛋白阻害剤(チロシンキナーゼ阻害剤、カルシニューリン阻害剤)にを用いた寛容誘導阻害実験にて、胸腺内免疫寛容誘導に必須の胸腺細胞内蛋白を同定を進めている。
現段階では、寛容誘導時でのチロシンキナーゼ投与では寛容誘導が阻害され、カルシニューリン投与では寛容誘導が阻害されないという結果が得られている。また、チロシンキナーゼ投与やカルシニューリン投与はALSによる末梢や胸腺内のリンパ球減少効果は影響を受けていないことも明確になってきた。
以上より、我々のモデルにおける寛容誘導にはレシピエント胸腺細胞内のチロシンキナーゼの活性化は必須であるが、カルシニューリンの活性化は必須ではないと推察される。

URL: 

Published: 1999-12-13   Modified: 2016-04-21  

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