1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671144
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
山下 信哉 福岡大学, 医学部, 講師 (90220342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立花 克郎 福岡大学, 医学部, 助手 (40271605)
辻田 直隆 福岡大学, 医学部, 助手 (20248496)
小川 皓一 福岡大学, 医学部, 助教授 (60078780)
冨田 昌良 福岡大学, 医学部, 助手 (20268999)
ロナルド シュレンペル 福岡大学, 医学部, 助手 (60301686)
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Keywords | 超音波 / ヘマトポルフィリン / 胃癌 / MKN-45 / ラジカル |
Research Abstract |
光エネルギーまたは超音波エネルギーを用いてへマトポルフィリン誘導体、エリスロシンBを励起させ,癌細胞を破壊するという方法を研究する予備実験として、まずESR【電子スピン共鳴】にて、超音波をヘマトポルフィリン誘導体、エリスロシンBに照射して、ヒドロキシラジカルの検出をおこなった。両者ともに薬剤依存性にラジカルを発生しているのが確認できた。 胃癌細胞にはMKN-45を用いて超音波照射後の癌細胞の生存率を調べた。 超音波照射単独よりも薬剤併用群にて癌細胞の殺傷率が高かった。 ヘマトポリフィリン誘導体、エリスロシンBが腫場内のどの部位で活性化され、どの様に腫瘍組織に障害を与えていくのかを観察するために、超音波を照射後、電子顕微鏡で癌細胞の膜表面を観察した。後固定、脱水、包埋後、走査電顕にて観察し、腫瘍細胞の障害部位を観察した。胃癌細胞は細胞膜表面に微絨毛をもっているが、超音波照射群では細胞表面が滑らかになり、所々に孔があいているのが観察された。近年超音波による遺伝子の細胞内注入が米国にて行われ話題になっているが、吸収経路は明らかではない。我々の研究は遺伝子注入操作の吸収経路を形態学的にとらえたものと考え論文に発表した。
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