1998 Fiscal Year Annual Research Report
胃癌におけるgenomic instabilityの臨床的意義
Project/Area Number |
10671162
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
仁瓶 善郎 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (00189341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 聡 東京医科歯科大学, 医学部, 助手
市川 度 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (70282738)
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Keywords | 胃癌 / genomic instability / 家族性胃癌 |
Research Abstract |
研究計画に従い、家族性胃癌(以下FGC)におけるRERおよびMMR遺伝子発現に関する検討を行った。現在入手している17検体のFGCのホルマリン固定標本から、Blinらの方法により癌部及び非癌部からDNAを抽出し、8箇所のmicrosatellite領域(D2S119、D2S123、CA21、D3S1029、D3S1611、D10S197、D13S175、BAT26)をそれぞれPCR法にて増幅し,得られたPCR産物を電気泳動にかけ異常バンドの検出を行ったが、2個以上のlocusで異常が見られ検体はなく、今回の検討したmicrosatellite領域には異常を認めなかった。 折しもニュージランドのグループから、家族性胃癌の原因遺伝子として、E-cadherin遺伝子の異常が報告されたため、17個の全エクソンについて検討を行ったが、遺伝子レベルでの異常を認めず、今回検討したFGCの検体では同遺伝子の異常が原因である可能性は低いことが示唆され、今後は環境因子との関連での検討が必要と思われた。
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