1998 Fiscal Year Annual Research Report
胃癌の腹膜播種病変部における血管新生の関与に関する解析
Project/Area Number |
10671200
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
白石 憲男 大分医科大学, 医学部, 助手 (20271132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩野 義明 大分医科大学, 医学部, 助手
安達 洋祐 大分医科大学, 医学部, 講師 (90221043)
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Keywords | 胃癌 / 腹膜播種 / 血管新生 / マウスモデル |
Research Abstract |
(1) ヌードマウスにおける腹膜播種モデルの作成 雄性BALB/cヌードマウスにヒト胃癌細胞(MKN45)を1×10^6個腹腔内投与した.3週間後マウスを犠牲死させ,腹膜内の腫瘍について腫瘍結節数,大きさおよび総重量を計測し評価した.結果として平均個数23.4±4.5個,大きさ2.8±0.4mm,総重量786±47mgの結節性腹膜播種腫瘍が形成された.この事より,ヌードマウスにおける腹膜播種モデルが作成できたと判断した.現在,胃癌細胞野腹腔内投与数の至適数の検討を行っている. (2) 腹膜播種における血管新生因子に対する評価 まず,マウスモデルにて作成した腹膜播種腫 瘤を採取し,腫瘤の薄切標本を作成し,血管新生因子であるVascular endothelial growth factor(VEGF),basic fibroblast growth factor(bEGF),Epidermal growth factor(EGF),Transforming growth factor α(TGFα)に対する抗体を用い免疫染色を施行している.また,腹膜播種完成後に,腹腔内を生理食塩水3mlにて洗浄した後回収し,その洗浄液を用い,ELISA法にてVEGF,bEGF,EGF,TGF αの発現の有無や量を解析している. この基礎研究は平成10年12月に追加承認されたものである.モデルの作成は終了し,血管新生因子に対する解析を現在行っている.
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