1998 Fiscal Year Annual Research Report
小腸虚血・再灌流障害におけるHeat Shock Proteinの関与
Project/Area Number |
10671209
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
佐藤 篤司 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (10275133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 義之 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (90225326)
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Keywords | 小腸 / 虚血 / Heat Shock Protein |
Research Abstract |
我々は以前より、小腸虚血・再灌流後に起こる障害について^<31>P-MRS法を用いてエネルギー代謝の観点から実験を行ってきた。様々な臓器において虚血・再灌流障害とHeat Shock Proteinとの関係が注目されているが、小腸においてはHeat Shock Proteinと虚血・再灌流障害との関与は不明な部分が多く、組織学的な検討の報告が見られるのみである。 現在我々は小腸における虚血耐性現象に対するHeat Shock Proteinの関与を^<31>P-MRS法を用いエネルギー代謝の観点から検討している。 ラットに全身温熱ストレスを加えHeat Shock Proteinを誘導し、小腸におけるHeat Shock Protein 70の発現を免疫染色とwestern blotting法により観察している。このHeat Shock Protein 70を誘導したラットを用いて小腸虚血・再灌流時のエネルギー代謝を、^<31>P-MR法によりATPを測定することにより検討している。また、虚血・再潅流時の様々な障害について、サイトカインや好中球の関与が示唆されているが、我々はこの点にも注目し、Heat Shock Proteinの発現時における侵襲に対するサイトカイン(IL-1β、IL-6、IL-8、IL-10、TNFαなど)の発現程度や好中球の活性の変動をELISA法、myeloperoxidase染色、フローサイトメトリー等を用いて検討している。
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