1998 Fiscal Year Annual Research Report
敗血症で一酸化窒素が惹起する代謝失調発現機構のRedox理論による解析
Project/Area Number |
10671227
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
印牧 俊樹 関西医科大学, 医学部, 助手 (40278619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 陽一 関西医科大学, 医学部, 助手 (60278637)
權 雅憲 関西医科大学, 医学部, 助教授 (70225605)
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Keywords | 一酸化窒素 / 一酸化窒素測定用電極 / 敗血症 / Redox理論 / ケトン対比 / 肝機能障害 / 初代培養肝細胞 |
Research Abstract |
1. 今年度に支給された補助金を利用してNitric Oxide monitor(NO-501,Inter Medical'co.,ltd.)を購入し基礎実験を開始しております。 2. 基礎実験として、初代培養肝細胞を使用してサイト力イン刺激によるNitric Oxide(NO)生成を観察している。これは、以前より当教室で使用している肝細胞でのNO生成系でありサイト力イン刺激によるNO生成をNOの代謝産物であるnitrite濃度やi-NOSmRNAで判定している。今回の基礎実験は、No morlitorを使用することにより、NOの代謝産物とrealtimeのNO生成量の比較を試みた。現在、細胞培養液中のNOを経時的に測定するための条件設定を開始した。 3. まず、初代培養肝細胞でサイト力イン刺激によるNO生成はNO monitorを使用する事により約2時間観察された。この産生量はNOの代謝産物であるnitriteの生成量と合致していた。今回の基礎実験でrealtimeに生成されたNOの測定は可能であったが、NOの経時変化の測定は2時間が限界であった。これは、電極先端への肝細胞の付着が最大の原因と考えられ、以降の実験に電極固定に工夫が必要と考えられた。 4. 引き続き肝細胞培養において、NOdonorやNOinhibitor添加しNO生成の変化を観察する。さらに、in vitroで得られた経験を基に、大動物(家畜用豚)の敗血症モデルにおけるNOの肝障害作用を検討する予定である。
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