1999 Fiscal Year Annual Research Report
敗血症で一酸化窒素が惹起する代謝失調発現機構のRedox理論による解析
Project/Area Number |
10671227
|
Research Institution | KANSAI MEDICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
印牧 俊樹 関西医科大学, 医学部, 助手 (40278619)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北出 浩章 関西医科大学, 医学部, 助手 (20298855)
權 雅憲 関西医科大学, 医学部, 助教授 (70225605)
|
Keywords | 一酸化窒素 / 一酸化窒素測定用電極 / 敗血症 / Redox理論 / ケトン対比 / 肝機能障害 / 初代培養肝細胞 |
Research Abstract |
1.Nitric oxide(NO)の基礎実験として、初代培養肝細胞での検討を行った。肝切除後の肝細胞のNO産生を検討した。切除後残肝では、肝細胞のNO賛成産生は亢進しており、サイトカイン刺激によるNO産生は著増した。 2.次いで、増加したNOが肝細胞のエネルギー代謝にいかに影響を与えるかを検討した。NOが増加すればするほど、肝細胞中のATPは減少し、肝ミトコンドリアの酸化還元状態を反映するmedium中ケトン体比は低下を示す。この結果、肝切除後残肝細胞はサイトカイン・NOを介してエネルギー産生傷害を来しやすいことが示された。 3.同様に、閉塞性黄疸ラットモデルを作成し、黄疸肝細胞のNO産生能を検討したところ、肝切除後残肝細胞と同様にNO産生が亢進していた。 4.以上の結果から、肝に何らかの侵襲が加わると肝細胞のNO産生が亢進し、過剰のNOによる肝細胞障害の可能性が示された。
|
Research Products
(1 results)