1998 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌に対するMAGE蛋白標的免疫治療の試みと細胞傷害因子遺伝子導入併用効果の検討
Project/Area Number |
10671249
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
井上 修平 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (30273402)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紺谷 桂一 滋賀医科大学, 医学部, 医員
手塚 則明 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40303771)
藤野 昇三 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (10209075)
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Keywords | 肺癌 / MAGE / 細胞傷害性Tリンパ球(CTL) / 肺癌細胞株 |
Research Abstract |
平成10年度研究計画は、肺癌患者腫瘍のMAGE抗原発現の検討、合成ペプチドを用いた腫瘍特異的細胞傷害Tリンパ球(CTL)の樹立とそのMAGE特異性の検討、および肺癌細胞株の樹立である。この計画にもとづいて以下の結果が得られた。 1. 肺癌患者腫瘍のMAGE発現の解析 20例の肺癌患者から手術時に採取した主腫瘍よりRNAを抽出した。RT-PCR法によりMAGE-1,2,3の発現の有無をそれぞれ解析した。従来の報告通り、いずれも約30%のRNA発現が認められた。 2. 肺癌細胞株の樹立 患者腫瘍より分離した肺癌細胞の一部をScidマウス皮下に移植した。3カ月後、移植腫瘍の約30%が生着した。それらをカルチャープレートに移し、癌細胞株樹立を試みた。これまでに腺癌4株、扁平上皮癌3株、小細胞癌1株の樹立に成功した。 3. 患者末梢血単核球(PBMC)よりMAGE蛋白特異的CTLを誘導 MAGE蛋白発現陽性患者より採取分離した末梢血リンパ球を、自家腫瘍細胞あるいは抗原エピトープ合成ペプチド(FLWGPRALV)でパルスした自家樹状細胞とIL-2およびIL-12存在下に共培養し、腫瘍特異的CTLを誘導を試みた。初回刺激より8週後に、CTLが誘導できた。この表面マーカーを解析した結果、CD3/CD4陽性細胞群優位であることがわかった。
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