1998 Fiscal Year Annual Research Report
血管器械吻合における吻合部修復機転の免疫組織化学的および電子顕微鏡的検討
Project/Area Number |
10671268
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
柴田 利彦 大阪市立大学, 医学部, 講師 (10260803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 康之 大阪市立大学, 医学部, 助手 (50235280)
末広 茂文 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (90142182)
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Keywords | 血管器械吻合 / titanium clip / 内膜肥厚 / PTFE |
Research Abstract |
血管器械勿合部の修復機転を調べるため組織学的検討を行った。 まず、以前に血管器械吻合を臨床応用した症例のうち、術後2年で大腿-膝窩動脈バイパスが閉塞した症例が発生した。間欠性跛行が生じるため、再度expanded poltytertrafluoroethylene(PTFE)の人工血管を用いて大腿-膝窩動脈バイパスを行った。その祭に、閉塞した前回の吻合部を採取し組織学的に検討を行った。PTFEとの吻合部には内膜肥厚が著明であった。特に器械吻合に使用したtitanium clipが吻合部内腔に露出している側では対側にくらべ著しい肥厚が認められた。PTFEを用いた器械吻合の報告は、未だ世界でも発表されておらず、この病理学的所見は今後の臨床応用に影響を与えるものと思われる。 一方、ラットの大腿動脈を使用し血管吻合の実験を行っている。マイクロ顕微鏡下の手術が必要であり、その技術の修得および向上を行い実験モデルを作成している。十分に外反保持して器械吻合を行わないと、吻合に用いるclipが吻合部の内腔に露出することがあり的確な操作が必要である。
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