1998 Fiscal Year Annual Research Report
植え込み式換気-血流補助統合型自動ECOMシステムの研究開発
Project/Area Number |
10671272
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
兼安 秀人 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40185955)
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Keywords | 人工呼吸器 / 外部灌流方式 / 血液ポンプ |
Research Abstract |
本年度はまずシステム全体の設計を行った。人工呼吸器は外部灌流方式膜型人工肺および血液ポンプを構成する血液ポンプ駆動部分(ベローズ)にこの順で直列に接続し、流入側1方向弁および流出側1方向弁を血液ポンプ心室部に装着する仕様とした。 人工呼吸器による吸気相では、人工呼吸器は膜型人工肺に人工呼吸器が供給する酸素加混合ガスを送気するとともに、血液ポンプ駆動部分(ベローズ)を押し、血液ポンプ心室部から膜型人工肺、流出側一方向弁を経て血液流出管から送血をおこなう。また人工呼吸器による呼気相では膜型人工肺には人工呼吸器が供給する酸素加混合ガスが通過すると同時に、血液ポンプ駆動部分が縮み、流入管から流入側一方向弁、膜型人工肺を経て血液ポンプ心室部に流入血液の脱血をおこなう。 以上のように、膜型人工肺とべローズ部分をワンチャンバーで設計して実験を行うと、脱血時点での外部灌流方式膜型人工肺気相からの空気の吸い込みが見られ、これはポリオレフィン膜を用いた膜型人工肺でも同様で、膜接着部位の加工の良否には依存しなかった。また、ベローズの可塑性を変更したが、変更の範囲ではチャンバー内の陰圧を十分制御できず、空気の吸い込みはある程度見られた。このため、膜型人工肺は独立させて流出側一方弁の後にハウジングし、一体化して再設計する方向でも検討を加えた。外部灌流方式膜型人工肺を通過する血液相は陽圧のみで、空気の吸い込みは解消した。、目下本方式に基づく酸素化能をベローズの可塑性と平行して検討中である。
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