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1999 Fiscal Year Annual Research Report

骨折治癒に関する至適力学的刺激の定量化

Research Project

Project/Area Number 10671379
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

小林 明正  北里大学, 医学部, 講師 (50146453)

Keywords骨折 / 骨癒合 / バイオメカニクス / 偽関節
Research Abstract

成熟家兎を用いて、骨折を作成する左下肢には、先ず大腿骨と脛骨近位に創外固定を施し、脛骨中央部に糸鋸を用いて骨折を作成した。左下肢以外はギプス等により固定し、家兎を伏臥位にし、固定用ハンモックに固定した。刺激群:左下肢を刺激荷重機に固定し、連日微少のねじり刺激を加えた。変位計にて変位と荷重を記録して、それよりねじり角とねじりモーメントを算出した。測定は骨折後7週まで行った。対照群:刺激群と同様の手順で骨折を作成し、左下肢を刺激荷重機に固定し、無刺激のまま経過観察した。測定方法は刺激群と同様とした。
1)力学試験結果。ねじり角0.02rad以下で、3〜4週以降では刺激群と対照群でねじりモーメントに差が出現し、刺激群では骨癒合が遅延する結果を得た。
2)病理組織所見(対照群)。骨折後4週では、骨梁は疎で、周囲には多数の骨芽細胞を認め、軟骨成分が多数認めた。6週では、骨梁の幅を増すが軟骨成分が広範囲をしめた。7週では不規則な層状構造を呈し、骨芽細胞と一部に軟骨細胞を認めた。
3)X線学的所見。対照群では、4週では骨折線は残存し、外仮骨形成はわずかであった。6週では外仮骨は増加し、7週で骨折線はほぼ消失した。刺激群では7週では骨癒合は得られず、骨折線の存在を認めた。
以上より、ねじり力は、その値が僅かであっても骨癒合を遅延する因子であることが判明した。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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