1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671384
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
戸山 芳昭 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40129549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 雅彦 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40220925)
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Keywords | 脊椎変形 / remodeling |
Research Abstract |
幼若の実験動物の頸椎部より傍脊柱筋郡を剥離することにより、実験的に局所性後湾変形を作成することが出来た。(当初、Wister系ラットを使用していたが、二本脚動物のコシャモに変更した。また幼若動物の頸部におこなう手術の精度を高めるために科研費で購入した電気凝固機械と、サージェアートーム装置が手術操作を飛躍的に向上させた) 実験的に変形を生じた動物を、経時的に観察しているが、いまのところ予想されている研究結果(成長にともない、remodelingにより、変形の矯正が行われる)は確認されていない。 しかし、新知見として、手術処理をくわえた頸椎の部位より離れた場所に新たに変形が生じることがわかった。頸椎の高位を変えて手術をおこなっても、同様にcompensationの変形が生じ、頭部の位置がたもたれることが観察された。(これらは、いまだ原因不明の先天性後湾症のモデルになり得る可能性がある) 成長期にある脊椎では、各種の脊椎変形に対して、それを矯正しようとするする何らかのremodeling機構が椎体、および脊柱全体にみられると考えられる。今後は、実験的に作成した変形部位について、より検討分析を加えて、そのメカニズムを解明していきたい。
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