1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671402
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
磯野 史朗 千葉大学, 医学部, 助手 (80212968)
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Keywords | 気道管理 / 上気道 / 咽頭閉塞圧 |
Research Abstract |
1才以下の新生児において、全身麻酔下筋弛緩状態で咽頭の閉塞性を調べた。その結果、2-3ヶ月の新生児では、咽頭の閉塞性圧は、-1から-2cmH2Oと大気圧以下ではあるがやや高く、その閉塞部位は軟口蓋レベルであった。年長の新生児になるに従い、咽頭の閉塞庄は低下し、1才時には-10cmH2O近くにまで低下していた。咽頭壁のコンプライアンスも同様で、年齢が進むにつれて低下した。このように、咽頭の閉塞性は、生後一年以内に急速に低下し、睡眠時あるいは全身麻酔時にも上気道閉塞が起こりにくくなる事が判明した。夜間のオキシメトリーの結果も咽頭閉塞性とまったく同じで、年齢が進むに従い低酸素の頻度が低下した。以上のように、これまでの研究結果から、1才以後は上気道閉塞性は決して高くないが、一才以下特に2-3ヶ月以内は上気道閉塞の可能性も高いので注意を要すると考えられた。平成12年度は、当初の計画通り、この咽頭閉塞性が体位や首の位置によりどのように影響を受けるかを検討する。
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