2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671410
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
三條 芳光 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (40115481)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
風間 富栄 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (40158837)
尾藤 博道 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (50181227)
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Keywords | 麻酔回路 / symlink / 自動麻酔記録 / 気化器 / ナビゲータ / ヒューマンインターフェイス |
Research Abstract |
前年までの研究で得た、麻酔回路モデルに関する基礎理論、ユーザーインターフェイス技術をもとに、装置として吸入麻酔ナビゲータを実現する方法を探索した。 まず、モデルのプログラミングに関し、生体・麻酔回路の双方の要素を含むシミュレーションプログラムをsymlinkにより作成した。この結果、麻酔器設定新鮮ガス濃度・吸着要素としてのソーダライム量・設定換気量・設定新鮮ガス流量など実際の臨床要素を組み入れたプログラムが、実現できることが分かった。また、吸入麻酔ナビゲータを構築するために最もふさわしい装置母体は当初想定した専用の小型コンピュータとは違い、日常臨床に他の目的に利用されているコンピュータ端末、たとえば、自動麻酔記録装置などが向いていることが分かった。理由としては、全ての臨床麻酔中の関連情報が集積されている事、ユーザーが同装置を通して、統一的なヒューマンインターフェースで装置が実現できることなどが上げられる。 そこで、研究者らは自動麻酔記録装置を開発母体と考え、麻酔器に組み込んだ新鮮ガス流量計から得られる流量出力・麻酔ガスモニターから吸気終末値呼気終末値吸入濃度の双方をモニター(HP)の経由で取り込み、自動麻酔記録装置の1ソフトウエアーモジュールとして気化器設定ナビゲータを実現しようと試みた。使用した流量計は質量流量計であるが、使用麻酔ガスの濃度と種類により直線化補正を行わなくてはならないという問題点があるなど、実用レベルの吸入麻酔薬濃度設定ナビゲータとしては今後も継続して研究を行う所存である。
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