1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671447
|
Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
竹田 晋浩 日本医科大学, 医学部, 助手 (00247008)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池崎 弘之 日本医科大学, 医学部, 助手 (20267131)
|
Keywords | オピオイド / 延髄 / 呼吸中枢 / 過分極 / 膜抵抗 |
Research Abstract |
オピオイドの呼吸中枢抑制は未だ解明されていない。我々は延髄呼吸性ニューロンに対するオピオイドの影響を検討した。【方法】0-4日齢Sprague-Dawleyラット脳幹脊髄標本の延髄呼吸性ニューロンからwhole-cell recordingを行いmorphine,kappa-opioid receptor agonist U50488,delta-opioid receptor agonist DPDPEを投与し膜電位解析を行った。呼吸性ニューロンの運動性出力(respiratory frequency(以下fR)はC4-5から記録した。【結果】morphine,U50488ではfRは有意に低下。Inspiratory neuronでは静止膜電位(Em)は有意に過分極、膜抵抗(Rm)は有意に低下。テトロドトキシン還流後もEmは有意に過分極,Rmは有意に減少。Inspiratoy neuronではリズムジェネレーターであるPre-inspiratory neuronからの興奮性シナプス後電位(EPSP)、抑制性シナプス後電位は消失しなかった。Pre-inspiratory,Expiratory neuronは影響を受けなかった。ただしU50488ではごく少数のExpiratory neuronが過分極し膜抵抗が減少した。反対側延髄電気刺激によりInspiratory neuronのEPSPは有意に延長。 DPDPE投与ではfRは有意な変化を示さず、すべての呼吸性ニューロンに影響を与えなかった。テトロドトキシン還流後も有意な変化はなかった。【総括】morphine,U50488はInsp neuronを直接抑制した。morphine,U50488は延髄呼吸性neuronに対し、前シナプス及び後シナプス性に作用した。
|