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1999 Fiscal Year Annual Research Report

腎癌におけるカドヘリンの発現と予後、血行性転移スクリーニングシステムの確立

Research Project

Project/Area Number 10671457
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

島居 徹  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (80235613)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 内田 克紀  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (20223555)
河合 弘二  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (90272195)
Keywords腎細胞癌 / カドヘリン / 転移 / RT-PCR
Research Abstract

腎癌患者の末梢血細胞分画より抽出したmRNAを用いて,RT-PCRによるN-cadherin、cadherin-6の発現から循環血液中の腎癌細胞の存在を検出し、転移を予測する系の確立を試みた。
まず腎癌細胞株において両cadherinのmRNAの発現をRT-PCRにて検討したところ100%の発現を認めた。次に摘出した腎癌および正常腎組織における発現を検討したところ、ともにほぼ100%であったが、cadherin-6では癌組織でより強く発現する傾向が認められた。対照として健常人10名の末梢血からPhicoll法により分離した細胞分画のRNAを用いてcadherin mRNAの発現を検討したところ、N-cadherinは高頻度に発現したのに対し、cdherin-6の発現は10%であった。検出感度をあげるためnested PCRのprimerを設定し、nested RT-PCR(N-cadherin 272bp、cadherin-6 285bp)を施行したところ同様の結果であった。
そこでcadherin-6に対するRT-PCRが血液中の腎癌細胞を検出しうる可能性があると考えられた。まず転移を有する腎癌患者の末梢血におけるcadherin-6のmRNAの発現をnested PCRにより検討したところ77.8%と高率に認められ、循環血液中の腎癌細胞の検出に有用な可能性が示唆された。
さらに初発腎癌患者4例においてprospectiveに検討中であるが、明らかな転移を有さない腎癌患者において、腎摘出手術時に末梢血のnested PCRにて陽性であった2例中1例では、術後2か月で骨転移が出現した。現在、症例を集積し検討中である。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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