1999 Fiscal Year Annual Research Report
腎臓結石の細胞培養系モデルの確立および結石形成関連遺伝子の単離とその発現
Project/Area Number |
10671467
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
内藤 恭久 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (10107815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
椙村 春彦 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00196742)
大田原 佳久 浜松医科大学, 医学部, 助手 (80124717)
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Keywords | cell culture / MDCK / renal stone / dermatan sulfate / Ca^<2+> |
Research Abstract |
Dematan sulfate(DS)による結石形成促進効果: 結石形成部位に高濃度glycosaminoglycans(GAGs)の存在が知られていることから、MDCK細胞にdermatan sulfateを培養液に添加した条件下で培養したところ濃度依存的に結石形成の程度が促進された。Dermatan sulfateはcollagenの成熟化に関与することが知られており、collagenの持つカルシウム結合能を増すと共に自らの持つカルシウム結合ドメインと相加的に作用することで結石形成が促進されたと思われる。今後、DSとそれ以外のGAGsについて結石形成阻止実験も含めて検討する。(論文作成中) 結石形成に関与するイオン輸送: MDCL細胞がCa++をapical areaからbasal areaへの能動的輸送を行っていることが明らかとなり、すでに発表したように結石原基がin vivoとin vitro共に基低側に始まることを裏付ける結果となった。(投稿中) 蓚酸結石形成モデル: Sodium oxalate,ascorbic acid,sodium glucolateおよびethylene glycolの添加によるin vitro系における蓚酸結石形成モデルを作成しているが、現在のところ、形成された結石組成はすべてリン酸カルシウムであった。しかしながら、リンとカルシウム成分のバランスが対象群とのリン酸カルシウム組成が若干異なっていることから、更に、本実験条件と検討する。 結石形成関連遺伝子のスクリーニング: 現在の段階では、未だ、新しい遺伝子は検索されていない。来年ども本研究を続行する。
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