2000 Fiscal Year Annual Research Report
腎臓結石の細胞培養系モデルの確立および結石形成関連遺伝子の単離とその発現
Project/Area Number |
10671467
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
内藤 恭久 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (10107815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
椙村 春彦 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00196742)
大田原 佳久 浜松医科大学, 医学部, 助手 (80124717)
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Keywords | cell culture / MDCK / renal stone / dermatan sulfate / Ca^<2+> |
Research Abstract |
細胞培養系における結石形成検出時期の早期化: 細胞培養系における結石の検出可能な培養時間の検討は、本研究における成果の早期化にとって極めて重要な因子の一つである。結石形成株(MDCK-48)を用い、Collagen培養系で調べたところ、培養5日目では細胞一個単位で微小結石が観察されるが、結石塊として観察される時期は培養10日目であることが明らかとなった。従来は、30日から40日で結石形成を判定していたが、今回の実験から培養20日から30日の短縮が見られ、実験の早期化が確立された。 Dermatan sulfate(DS)による結石形成促進効果: 結石形成部位に高濃度のglycosaminoglycans(GAGs)の存在が知られていることから、MDCK細胞にdermatan sulfateを培養液に添加した条件下で培養したところ濃度依存的に結石形成の程度が促進された。Dermatan sulfateはcollagenの成熟化に関与することが知られており、collagenの持つカルシウム結合能を増すと共に自らの持つカルシウム結合ドメインと相加的に作用することで結石形成が促進されると思われた。
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Research Products
(1 results)