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1999 Fiscal Year Annual Research Report

膀胱腫瘍におけるMAGE遺伝子の意義に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10671473
Research InstitutionShimane Medical University

Principal Investigator

椎名 浩昭  島根医科大学, 医学部, 助教授 (70187318)

Keywords膀胱癌 / 生物学的悪性度 / MAGE遺伝子 / 腫瘍拒絶抗原 / TRA
Research Abstract

【目的】腫瘍拒絶抗原(Tumor rejection antigen;TRA)は腫瘍細胞の表面で、特異的cytotoxic T細胞により認識される。MAGE遺伝子は、正常組織では不活化されているが腫瘍組織では活性化され、このTRAをコードする遺伝子と考えられている。膀胱癌組織におけるMAGE-1遺伝子発現と、細胞外マトリックスや血管基底膜の主要構成成分の一つであるヘパラン硫酸を分解するheparanase mRNA発現、ならびに血管新生因子であるvascular endothelial growth factor(VEGF)mRNA発現とを比較検討し膀胱癌におけるMAGE-1遺伝子の意義を検討した。【対象と方法】膀胱癌56症例より得られた癌組織からtotal RNAを抽出し、oligo-dTprimerを用いてcDNAを作成し、半定量的RT-PCR法によりMAGE-1遺伝子、heparanase遺伝子およびVEGF遺伝子のmRNA発現量を評価した。【結果】膀胱癌組織56例中16例にMAGE-1遺伝子mRNA発現を認めたが、組織学的深達度および異型度との間には明らかな関連はなかった。MAGE-1遺伝子mRNA発現と、VEGF mRNA発現およびheparanase mRNA発現の間には有意な正の相関が認められ、さらにMAGE-1遺伝子mRNA発現を有する膀胱癌症例では有意に非再発率が低かった。【結語】MAGE-1遺伝子mRNA発現は膀胱癌細胞が有する血管新生能と浸潤転移能に関連し、膀胱癌の生物学的悪性度の指標と成りうると考えられた。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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