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1999 Fiscal Year Annual Research Report

卵巣顆粒膜細胞のアポトーシスと黄体形成

Research Project

Project/Area Number 10671521
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

朝海 伶  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (20167224)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山口 登喜夫  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教授 (30134745)
Keywords顆粒膜細胞 / プロスタグランジン / 細胞死 / カルシウムイオン / フェントン反応 / アトレジア
Research Abstract

卵巣の性周期についての最大の謎は、99%以上の卵胞が排卵に至らずに生理的な細胞死を引き起こすことである(アトレジアと呼ばれる)。アトレジアの便利なアッセイ系がないため、卵胞の排卵とアトレジアのメカニズムは全くわかっていないといってよい。そこで、新たなアッセイ系を確立した。ブタ卵巣から分離した女性ホルモン分泌細胞である卵巣顆粒膜細胞を、性腺刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)の存在下で培養して、分化、成熟させ、最後には死にいたらしめることができた。この系を用いて、以下のことが明らかとなった。1)組み換えFSHを用いたところ、LHがなくても上記の系を完全に動かすことができた。2)プロゲステロン(PRG)測定から、LHの役割が、FSHで誘導された分化機能を増強して、大量のPRGを分泌させることであるとわかった。たぶん、大量のPRGで子宮が妊娠の準備をすることができるのであろう。3)成熟期のあとに発現してくるシクロオキシゲナーゼ2によるプロスタグランジンE2分泌が死を引き起こすことがわかった。4)直接の死因はプロスタグランジンによってトリガーを引かれた細胞内Ca2+の上昇とFeイオンによるフェントン反応とわかった。結論:分化、成熱を経て死にいたる卵巣顆粒膜細胞のインピトロの系を確立した。顆粒膜細胞の発達においてFSHが中心的な役割を果たし、LHは大容量のPRC分泌をうながすブースターであることが明確になった。さらに、プロスタグランジンがアトレジアに関わることを強く示唆する所見を得た。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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