2000 Fiscal Year Annual Research Report
サイトカインを用いた子宮頚管熟化調節剤開発の基礎的検討
Project/Area Number |
10671529
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Research Institution | Hamamatsu University School Of Medicine |
Principal Investigator |
金山 尚裕 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70204550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳永 直樹 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (20283369)
住本 和博 浜松医科大学, 医学部, 助手 (30126817)
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Keywords | インターロイキン-8 / ストレス / 頚管炎 / 早産 / p57kip2 |
Research Abstract |
1、インターロイキン-8発現促進の臨床的因子を検討し以下の成績を得た。 (1)精液の妊娠子宮におよぼす影響 精液は子宮からインターロイキン-8などのサイトカインの産生、各種炎症性メディエーターの産生を亢進させることを見出した。精液中の白血球の遊走因子を検討したところ、インターロイキン-8がもっとも強い遊走活性を示した。 (2)ストレスと頚管炎との関連 ヒトでストレスと膣・頚管炎の関連に関して研究を行ったところ、ストレスの程度と腟の細菌の変化,pHの変化に正の相関があった。 2、早産発生マウスの発見。今まで自然に早産が発生するマウスは知られていない。我々はG1サイクリンを調節しているp57kip2遺伝子ノックアウトマウスの解析を行なった。この妊娠マウスは絨毛の過増殖を起こすこと、かつ自然発症早産マウスであることを突き止めた。早産の発症機序に絨毛の機能異常が存在し、早産研究の新しい方向性が示された。
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[Publications] Naohiro Kanayama: "P57^<Kip2> regulates the proper development of labyrinthine and spongiotrophoblastss"Molecular Human Reproduction. 6. 1019-1025 (2000)
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[Publications] Naohiro Kanayama: "Pharmacologic doses of interleukin & suppositories induce follicular maturation in rabbits"Cytokines. 12. 361-367 (2000)