1998 Fiscal Year Annual Research Report
胎児肺発育における成長因子の発現および気道内分泌細胞の産生物質に関する研究
Project/Area Number |
10671556
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
吉村 秀一郎 長崎大学, 医学部・附属病院, 助手 (00274663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増崎 英明 長崎大学, 医学部・附属病院, 講師 (00173740)
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Keywords | 肺低形成 / EGF / HGF / GRP / 免疫染色 |
Research Abstract |
胎児肺発育における成長因子(EGF)の影響については,ヒト胎児肺(肺低形成群および正常発育群)で免疫染色を用いて比較した. その結果,肺低形成群では正常発育群に比し,EGFRの発現が有意に低下しており,肺発育におけるEGFの関与が考えられた. また,家兎胎仔における実験では,羊水過少(シャント形成)により肺低形成を誘導した胎仔の腹腔にEGFを投与することにより,肺低形成が抑制され,さらに肺成熟が促進していた. 以上により,EGFが胎児肺発育および成熟に関与している可能性が示唆された.これらの結果は投稿中(Am.J.Obstet.Gynecol)である. 現在,EGF以外の因子(HGFおよびGRP)のヒト肺発育に与える影響に関して検討が終了し,投稿準備中である. 今後はこれらの動物実験を検討予定である.
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