1998 Fiscal Year Annual Research Report
蝸牛のイオン輸送機構におけるGap Junctionの機能的意義-分子生物学的解析-
Project/Area Number |
10671581
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菊地 俊彦 東北大学, 医学部, 助手 (70177799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 猛史 東北大学, 医学部, 助手 (40241608)
池田 勝久 東北大学, 医学部, 講師 (70159614)
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Keywords | gap junction / connexin26 / endolymphatic potential |
Research Abstract |
免疫組織化学的手法を用いて、マウス内耳におけるconnexin26の分布について検索を行った。その分布様式はラッ卜、モルモット等におけるconnexin26の分布とよく一致しており、ほ乳類に共通した所見であることが判明した。また、マウス蝸牛においては生後0日では十分な内リンパ電位は形成されておらず、生後約2週間で成熟することが知られている。そこで生後0日から30日までのマウス蝸牛におけるconnexin26およびラセン靭帯のfibrocyteにおけるNa,K-ATPaseの発現様式について検討を行ったところ、内リンパ電位の形成過程に極めて良く一致していることが判明した。このことから、内リンパ電位形成機構においてgap junction networkおよびラセン靭帯fibrocyteが極めて重要な役割を担っていることが本研究により実証された。
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