1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671584
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小崎 寛子 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (40234744)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 陽一郎 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
中村 直也 東京大学, 医学部・附属病院, 助手
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Keywords | 聴覚野 / 領域分け / 免疫組織化学 / カルシウム結合タン白 |
Research Abstract |
ラット聴覚野の同定と領域分けを、組織学的に試みた。ラット聴覚野は、大脳後部、側頭葉にあたる部位にあり、完全に脳の表面に露出していることが特徴である。結果、隣接する体性感覚野、視覚野などと近い位置にある。ニッスル染色(Ni)、パルブアルブミン免疫染色(PV)、カルビンデイン免疫染色(Cd)、アセチルコリンエステラーゼ染色(AchE)を行って比較した。結果として、パルブアルブミン、カルビンデイン、アセチルコリンエステラーゼのいずれでも、聴覚野と思われる部位は染色された。パルブアルブミンと、カルビンデインで染色される部位はほぼ一致するが、アセチルコリンエステラーゼで染め出される部位は、それよりやや狭く、他の種との比較から、一次野に相当する部位ではないかと推定される。カルビンデインで染め出される部位は、濃淡の差は認めにくいが、パルブアルブミン染色では、中央がやや濃く、周囲に向かって、淡くなっていく、グラデイエーションが認められた。他の感覚野との距離が近いため、複数の染色を用いた方が確実な同定、領域分けができることが推定された。
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