1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671638
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
今井 雅仁 山梨医科大学, 医学部, 講師 (90193656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏木 賢治 山梨医科大学, 医学部, 講師 (30194723)
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Keywords | ホームトノメトリー / 角膜厚 / 正常眼圧緑内障 / エキシマレーザー |
Research Abstract |
昨年は、角膜厚が眼圧測定においてどの程度影響を及ぼすかを検討したが、健常眼に比べ、正常眼庄緑内障眼において角膜厚が薄くなる傾向が認められた。このことは、正常眼圧緑内障眼では眼圧が実際よりも低く測定される可能性を示している。従来から、角膜厚が日内変動を示すことが知られているが、現在研究中の簡易式自動眼圧計においても、角膜厚の補正が必要になると思われるため、次年度はさらに症例を増やし、角膜厚と眼圧の関係を検討し、どのような補正が適当であるか検討する。 また今回、眼圧に関する基本的研究は、これまであまり進んでなかったが、眼圧計の開発にあたり、健常人の加齢による眼圧の変化を検討した。その結果、同一人において10年間で眼圧が生理的に低下することが判明した。今後はこれらの症例をさらに詳細に検討し、眼圧の変化に影響を及ぼす因子の検討などを行う予定である。これらの結果は今後、眼圧計の開発において重要な基礎データになるものと思われる。 さらに、角膜の組成や硬度に、ほとんど影響を与えないと考えられているエキシマレーザーを用い、ウサギの角膜厚を実験的に変化させ、圧平式、もしくは圧入式の眼圧計で測定した場合と、前房内に圧センサーを刺入して測定した眼内圧値との誤差を検討し、角膜厚の眼圧への影響を検討する予定である。 以上の研究結果をもとに、角膜厚の補正機能を有する簡易型眼圧測定器の開発を目指す。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Masahito Imai: "Optical coherence tomography of successfully repaired idiopathic macular holes"American Journal of Ophthalmology. 128. 621-627 (1999)
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[Publications] Masahito Imai (Hiroyuki Iijima): "Plasminogen actibator inhibitor 1 in central serous chorioretinopathy"American Journal of Ophthalmology. 127. 477-478 (1999)
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[Publications] Masahito Imai (Hiroyuki Iijima): "Optical coherence tomography of idiopathic polypoidal choroidal vasculopathy"American Journal of Ophthalmology. 127. 301-305 (1999)
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[Publications] 今井雅仁 (金 明): "ヒト糖尿病網膜症及び非糖尿病網膜硝子体におけるmatrix metalloproteinase活性"K.E.R.研究会誌. 16. 14-15 (1999)
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[Publications] Masahito Imai (Hiroyuki Iijima): "Optical coherence tomography of orange-red subretinal lesions in eyes with idiopathic polypoidal choroidal basculopathy"American Journal of Ophthalmology. 128. 1-7 (1999)
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[Publications] Kenji Kashiwagi: "The influence of age, gender, refractive error, and optic disc size on the optic disc configuration in Japanese normal dyes"Acta Ophthalmologica Scandinavica. 131. 113-140 (1999)