1998 Fiscal Year Annual Research Report
下顎頭軟骨細胞の増殖・分化において力学的負荷が果す役割に関する実験的研究
Project/Area Number |
10671686
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
平林 慎一 帝京大学, 医学部, 教授 (60173259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 弘 帝京大学, 医学部, 助教授 (30101728)
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Keywords | 下顎頭軟骨 / 力学的負荷 / 分化・増殖 |
Research Abstract |
雄6週令Lewis近交系ラットを用い、血管柄付き片側下顎移植モデルを作成した。移植後1、2,4,7,14日目に作成したモデルより下顎頭を取り出し、I,II型コラーゲンの局在を検討した(抗体はヤギAntitype1,2コラーゲンを用いた)。その結果、移植後2日目には増殖層近傍の軟骨細胞層を中心にI型コラーゲンの発現が認められた。これに対し、コントロールの正常下顎頭においては同一部位にII型コラーゲンの発現が見られた。これらの発現はいずれもやや反応が弱くはなっていたが、移植後7日目まで認められた。しかし、その時点までは明らかな骨の形成は見られなかった。以上より、移植を行ったことにより、増殖層細胞の発現形質に変化が生じたことが明らかとなった。しかし、軟骨細胞に替わって骨芽細胞への分化が起きていると判断することは出来なかった。 今後、BGP、オステオカルシン、オステオポンチン等の局在についても検討を加えるとともに、in situhybridizationによりmRNAの発現を調べて行く予定である。
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