1998 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病原性菌の産生するヒトIL-1β様物質の精製と分子生物学的解析
Project/Area Number |
10671720
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
落合 邦康 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50095444)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
落合 智子 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (20130594)
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Keywords | 歯周病 / 歯周病原性菌 / IL-1β / Actinobacillus / Prevotella |
Research Abstract |
教室保存Actinobacillus、Prevotella、Porphyromonas、Capnocytophaga、Fusobacteriumなどの代表的歯周病原性菌14菌属、21菌種(28菌株)を用いヒトIL-1β様物質の産生性の検討を行った。その結果、Actinobacillus actinomycetemcomitans、Prevotella intermedia、Prevotella nigrescenceの一部の培養上清に抗ヒトIL-1 β抗体と反応する物質を産生する菌が存在する結果を得た。各々の菌をBrain Heart Infusion、Todd Hewitt Brothを基礎培地として名種添加物を加え培養を行ったところ、Yeast Extract添加によりヒトIL-1 β様物質の産生性が増加した。また、ヒトIL-1 βの添加によりA.actinomycetemcomitans、P.intermediaの発育が増進された。産生量の変化を120時間まで経時的に検討を行ったところ、いずれの菌においても48時間培養時に最大となり、以後徐々に上昇するものの大きな変化は認められなかった。この産生物を高速液体クロマトグラフィーを用い精製し、電気泳動およびウエスタンブロッティングにより抗ヒトIL-1 β抗体との反応性を検討したところ、明確な反応性が認められた。しかし、本物質のアミノ酸分析を行ったところ、ヒトIL-1 βとの相同性は低く、類似の抗原性を有するものの異なった物質である可能性が強いものと考えられる。さらに確認のため、現在PCR法による検討を行っている。
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