1998 Fiscal Year Annual Research Report
骨芽細胞の分化過程におけるTGF-β1による小さなプロテオグリカンの発現について
Project/Area Number |
10671721
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
高城 稔 日本大学, 歯学部, 教授 (90060061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
漆崎 斗志子 日本大学, 歯学部, 副手 (80297845)
神谷 直子 日本大学, 歯学部, 助手 (80287656)
重政 香代子 日本大学, 歯学部, 助手 (30059604)
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Keywords | osteoblast / culture / BMP / proteoglycan / decorin / biglycan / alkaline phosphatase |
Research Abstract |
平成10年度の研究実績報告 1 recombinant bone morphogenetic protein-2(rbBMP-2)投与によるC26細胞の骨芽細胞様細胞への分化過程における形質発現の検討 C26細胞を24時間培養した後,培地にrbBMP-2(0.5μg/ml)を添加または非添加の状態で,さらに3,6,9日間にわたってそれぞれ培養した後に,これらの細胞と培養上清を回収し,以下のようにalkaline phosphatase(Alp)活性およびdecorinとbiglycanの遺伝子発現の変化を検討した。 1)Alp活性値 C26細胞にBMP-2(0.5μg/ml)添加し,3,6,9日間培養した細胞のAlp活性は,BMP-2非添加のcontrolのAlp活性と比較すると,培養3日目に1.8倍,培養6日目に3.7倍,培養9日目に4.9倍に増加していた。 2)ノーザンブロット法によるdecorinおよびbiglycanの遺伝子発現 C26細胞にBMP-2(0.5μg/ml)を添加し,3,6,9日間培養した。これらの細胞のdecorinの遺伝子発現は,未処置コントロール群の遺伝子発現と比較すると,いずれも著明に抑制された。これに対して,コントロール群においては,3日間培養した細胞には非常に軽度なdecorinの発現が認められるが,6,9日間培養した細胞の発現は培養の時間経過とともに増加している。一方,biglycanの遺伝子発現は,BMP-2処置群のみならずに未処置コントロール群においても同様で,有意な変化が認められなかった。 2 結論 以上の所見から,骨芽細胞の分化にはAlp活性の増加,decorin遺伝子の発現の減少さらにbiglycan遺伝子の一定な発現が伴うと考えられる。
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