1998 Fiscal Year Annual Research Report
下等脊椎動物上皮性硬組織形成細胞におけるアメロジェニンおよびコラゲン遺伝子発現
Project/Area Number |
10671727
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
小萱 康徳 朝日大学, 歯学部, 助教授 (30076046)
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Keywords | エナメロイド / エナメル質 / アメロジェニン / コラーゲン / 硫酸化複合糖質 / insituハイブリダイゼーション / プローブ / 石灰化 |
Research Abstract |
エナメロイド基質の主な構成成分は、コラゲンならびに硫酸化複合糖質であることが知られているが、それらの由来に関しては見解が分かれている。本研究は幼生期イモリの歯(エナメル質とエナメロイド両者を有する)を用いて、1)エナメロイドコラゲンの免疫組織化学的特徴、2)エナメル質ならびにエナメロイドにおけるほ乳類型エナメルタンパク(アメロゲニン)の存否、3)エナメロイドコラゲンならびにアメロゲニンの合成細胞(当該m-RNAの局在をインサイチュハイブリダイゼーション法により検出)を明らかにすることを目的とした。幼生期イモリの歯のエナメロイドコラゲンならびに象牙質コラゲンは、抗ニワトリI型コラゲン抗体に対して陽性反応を示した。幼生期イモリの形成期エナメロイド基質はアメロゲニン免疫染色に対して陰性反応を示したが、形成期エナメル基質には強い陽性反応が認められた。また、エナメロイド中には多量のコンドロイチン硫酸が検出されたが、エナメル基質中にはいかなる硫酸化複合糖質の存在も確認できなかった。幼生期イモリエナメロイドコラゲンがニワトリI型コラゲン免疫染色陽性を示したので、その塩基配列を基に、二種類のプローブを合成した(カスタムオリゴ43MERならびに38MER)。本プローブはDIG標識し、抗DIG-AP標識抗体で反応シグナルを検出した。その結果このプローブはニワトリ骨芽細胞の当該m-RNAの検出に有効であることが確認できた。現在このプローブを用いて幼生期イモリの歯胚構成細胞ならびに骨形成細胞におけるシグナルを検索している。
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