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1998 Fiscal Year Annual Research Report

全身麻酔におけるGABA神経の役割 : 脳マイクロダイアリシス法による研究

Research Project

Project/Area Number 10671740
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

入舩 正浩  広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10176521)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 土肥 敏博  広島大学, 歯学部, 教授 (00034182)
河原 道夫  広島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (30034094)
Keywords全身麻酔 / GABA神経 / 正向反射 / プロポフォール / ムシモール / ビククリン / マイクロダイアリシス
Research Abstract

静脈麻酔薬であるプロポフォールの麻酔作用機序は今のところ明確にはわかっていないが,生化学的,電気生理学的および分子生物学的研究においてその麻酔作用がGABA神経系の促進作用と関係していることが示唆されている.本研究では,まず最初にプロポフォールの麻酔作用とGABA神経系との関係について行動薬理学的に検討した.プロポフォールの腹腔内投与(i.p.)は用量依存性に麻酔作用(正向反射消失作用)を引き起こした.そのときのプロポフォールの麻酔作用の50%有効量(95%信頼限界)は,140(123-160)mg/kgであった.GABA_A受容体作用薬のムシモール(1mg/kg,i.p.)は,プロポフォールの正向反射消失作用の用量反応曲線を左ヘシフトさせた.プロポフォールの麻酔作用の50%有効量は,ムシモール存在下で140(123-160)から66(58-75)mg/kgへ有意に減少した.対照的に,GABA_A受容体拮抗薬のビククリン(5mg/kg,i.p.)は,プロポフォールの麻酔作用の用量反応曲線を右ヘシフトさせた.プロポフォールの麻酔作用の50%有効量は,ビククリン存在下で140(123-160)から240(211-274)mg/kgへ有意に増加した.以上の結果より,プロポフォールの麻酔作用の少なくとも一部はGABA神経系の促進を介している可能性が行動薬理学的にも示唆された.更に,脳マイクロダイアリシス法を用いて,シナプス間隙のGABA濃度に及ぼすプロポフォールの影響についても現在研究を進めているところである.

URL: 

Published: 1999-12-12   Modified: 2016-04-21  

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