1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671774
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
奥 猛志 鹿児島大学, 歯学部附属病院, 講師 (50194486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福元 偏子 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (10305146)
福原 大子 鹿児島大学, 歯学部附属病院, 助手 (00295271)
重田 浩樹 鹿児島大学, 歯学部附属病院, 助手 (10274854)
丸山 征郎 鹿児島大学, 医学部, 教授 (20082282)
小椋 正 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (00059362)
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Keywords | 顎関節症 / 血清 / NO / サイトカイン / MRI |
Research Abstract |
本年度は、当科を受診した顎関節症患者42名の資料の収集を行った。対象者は女児のみで平均年齢は16歳であった。臨床症状の診査は、開口障害、顎関節部および咀嚼筋の疼痛、顎関節雑音に関して行った。開口障害は29名に、顎関節部疼痛は29名、咀嚼筋疼痛は18名、顎関節雑音は31名に認められた。顎関節部の画像所見として、顎関節部断層X線写真からは下顎頭および下顎窩の骨変化を、MRIからは関節円板動態およびjoint effusion像を得た。関節円板の前方転位は39名、joint effusionは23名に認められた。患者の末梢血からは生化学検査(RA、ASO、CRP)を行った。RA陽性は認められなかった。CRPは全て、正常範囲であったが、ASOは5名で正常値より高値であった。また、血清は凍結保存し、NOおよび炎症性サイトカイン(IL-lβ、IL-6、TNF-α)を計測した。それぞれの平均値は、NO 4.4μM、IL-lβ 0.lpg/ml、IL-6 1.8pg/ml、TNF-α 18.9pg/mlであった。現在、末梢血から得られた生化学検査値、NO、炎症性サイトカインの数値が、顎関節症の臨床症状と関連するのかについて検討を行っている。また、炎症性サイトカインと画像検査にて検出されるjoint effusionや骨変化との関連についても調査している。
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Research Products
(1 results)