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1998 Fiscal Year Annual Research Report

水酸化カルシウムによる歯髄・歯周組織の治療機転に関する細胞学的実験研究

Research Project

Project/Area Number 10671788
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

八巻 恵子  東北大学, 歯学部, 助手 (90182419)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 徳山 礼子  東北大学, 歯学部附属病院, 医員
Keywords歯髄 / 培養細胞 / 硬組織形成
Research Abstract

本年度は、ウシ歯髄細胞の培養を足がかりに、ヒト歯髄細胞の培養にとりかかる計画であった。しかしながら、以下に述べる条件についてウシ歯髄を用いて実験中であり、ヒト歯髄での培養はまだ実現していない。
(1) 歯髄の採取法:まず、屠場より入手したウシ新鮮抜去歯を用いて、極力、歯髄細胞を挫滅・傷害させずに歯牙硬組織から採取する方法を検討した。その結果、ジスクやニッパーを用いて歯冠および歯根を割断して歯髄を採取する方法では、切削時の発熱の影響が大きく、また、歯髄塊を割断面から取り出す際に引っ張り応力の作用することが避けられないことが判った。そこで、万力で硬組織を破砕して内部の歯髄を取り出す方法を採択することにした。
(2) 歯髄の採取部位:歯髄のどの部位を培養すると今回の実験目的に合致した細胞(in vitroで硬組織形成能を有する細胞)が得られるか、歯髄を切縁寄り、歯頸部寄り、根尖寄りに区分し、さらにその表層、中間層、深層のいずれが実験に適するか、それぞれ培養を試みた。初代培養では、形態の異なる多系統の細胞が混在する像が認められたが、継代を重ねるにつれ細胞種が減少し、個々の系統を分離、精製する段階まで至らず、実験に適した部位を特定することはできなかった。次年度以降、組織学的手法も併用して継続して検討する予定である。
(3) 最適培養条件:培養期間中に真菌に感染することが多く、培地中に添加する抗真菌剤の種類とその濃度について、現在検討中である。硬組織形成能を発現させるべく、管腔状の微小環境下における培養をめざしたが、チューブの材質や太さ(内径・外径)、長さについて、現在検討中である。
(4) 各種細胞活性の測定:細胞株を確立後、その活性を生化学的に分析する予定であっため、本年度は定性分析に至らなかった。次年度から、特に硬組織形成を促進する成分を培地に添加し、その効果に注目してゆく。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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