1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671797
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
久保田 稔 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (10005100)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 薫 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (50240974)
寺田 林太郎 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (70244944)
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Keywords | レジン系仮封材 / 物性試験 / フッ化ナトリウム |
Research Abstract |
レジン系仮封材は,従来型の仮封材に比べると歴史の新しい材料であり,その基礎的物性試験のための規格が制定されていない.そこでJIS規格を参考に独自の試験項目を設定しレジン系仮封材の基礎的物性を探るとともに、仮封期間を利用した歯質強化を目論むためにフッ化ナトリウムを添加したレジン系仮封材の開発・試作を行っていたので,当初本研究の計画にはなかったが,フッ化ナトリウムの添加がレジン系仮封材の基礎的物性におよぼす影響をも追加して調査することとした. 実験には,レジン系仮封材Plast Sealと,その粉末にフッ化ナトリウム粉末を1,3および5重量%添加して調整した3種類の試作品を用い,以下の項目を調査した.1:圧縮抵抗試験,2:探針刺入抵抗試験,3:崩壊率試験および吸水率試験(これらは試片を37度水中に24時間保管後,及び7日間保管後に測定を行った.)4:硬化時間,5:熱膨張率 これらの試験結果から,レジン系仮封材にフッ化ナトリウムを添加することで基礎的物性に変化が生じること,及びその変化はフッ化ナトリウムの添加量に影響されることが明らかとなった.これら基礎的物性の変化は,フッ化ナトリウムを添加したことによる直接的な影響と,仮封材からフッ素などが溶出することによる間接的な影響が原因ではないかと考えられた.
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