1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671798
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
東光 照夫 昭和大学, 歯学部, 講師 (00155491)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久光 久 昭和大学, 歯学部, 教授 (30092430)
鈴木 敏光 昭和大学, 歯学部, 助教授 (80154558)
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Keywords | 有髄変色歯 / ホームブリーチ / オフィスブリーチ / 漂白剤 / 過酸化尿素 / 過酸化水素 |
Research Abstract |
米国では90年代はじめから販売されていた、有髄変色歯漂白剤Shofu Hi-liteが、厚生省の薬事認可を得て98年5月から日本でも販売されるようになり、審美的歯科治療がマスコミに取り上げられたことも相まって有髄歯の漂白法が次第に認知されつつある。 平成10年度は、Office Bleach薬剤である松風ハイライトが漂白剤を活性化するのに用いている、200〜500mmW程度の光強度を有するコンポジットレジン重合用照射器に代えて、1000mmW以上の光量を有するキセノン光源の照射器を使用することを試み、同程度の漂白効果ならばチェータイムを大幅に減少させることができる可能性が示唆された。また、過酸化尿素を10%程度含むゲルとカスタムトレーを使用するHome Bleach法(Discus Dental Nite White Excel)については、80名の患者に対する臨床試験を行い、本法が知覚過敏などの臨床症状が発現しにくく、漂白効果の高い有用性の高い漂白法であることを報告した。さらに、漂白用主剤である過酸化水素のpHを、苛性ソーダなどを用いて塩基性よりにして、ラジカルの発生を促進して漂白効果を向上させるような試みを、実験室的に行っている。 臨床的にはOffice Bleach法あるいはHome Bleach法によっても、患者が要求する審美性を完全に達成することのできない重度の変色症例が存在するために、このような症例には両者を併用しながらなおかつ知覚過敏の生じにくい効果的な術式を、平成11年度において検討する予定である。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 東光照夫 他: "Nite White Excelを用いた有髄変色歯漂白法の臨床成績" 日本歯科保存学、雑誌. 41・6. 985-1008 (1998)
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[Publications] 東光照夫・久光 久: "歯の漂白の基礎と臨床-歯の漂白の背景,問題点-" 東京都歯科医師会 雑誌. 46・10. 3-10 (1998)
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[Publications] 東光照夫: "漂白による歯質の変化-脱灰の影響とレジンセメントの接着性への影響" 日本歯科評論. 673. 117-129 (1998)
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[Publications] 東光照夫・久光 久: "有髄変色歯の新しい漂白法" DE・デンタルエンジニアリング. 127. 25-28 (1998)
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[Publications] 東光照夫・久光 久: "有髄変色歯の新しい漂白法-松風ハイライトの臨床術式について-" 昭和大学歯学会雑誌. 18・4. 407-409 (1998)
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[Publications] 東光照夫: "歯科技工士・補綴臨床家のためのCommon Conupt第2回「漂白」" QDT. 24・2. 63-69 (1999)
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[Publications] 久光久・東光照夫: "歯を白くするホワイトニング" (株)永末書店, 19 (1998)
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[Publications] 東光照夫(分担): "歯の色の話" クインテッセンス出版(株), 186 (1999)