Research Abstract |
ラット背部を使用し,歯科用炭酸ガスレーザー装置を各出力,作用時間を変化させ,種々の条件下で,レーザーを照射し,上皮の除去効果を調べた。ハロタンによる麻酔後,剃毛し,歯科用炭酸ガスレーザーを出力1Wから5Wまで変化させ,連続照射を行い,上皮の除去効果を組織切片を作製し,検討している。 また,同時に,ラット背部を10mm×10mm,深さ約1mmの有茎皮膚弁を形成し,弁内面と背部結合組織露出面との間に,ミリポアフィルターまたはパラフィルムを挿入し,皮膚弁を吸収性縫合糸にて縫合し,皮膚弁内面に上皮の伸展がおこるかどうかを検索している。 上皮の伸展を確認後,ラット背部を4カ所(A-D部)に分け,A部は背部15mm×15mmの部位を有茎皮膚弁を形成せず,レーザーを照射しないコントロール部位とし,B部を15mm×15mmの背部のうち,前期の皮膚弁を形成し,2週間経過させ,C部は15mm×15mmの背部に10mm×10mmの有茎皮膚弁を形成し,レーザーを1回照射し,上皮を除去,2週間経過させ,D部はC部と同様に処置後,3日毎にレーザー照射を行い,2週間経過させる。2週経過後,屠殺し,組織切片を作製,上皮の伸展の抑制効果を検索予定である。
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