2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671807
|
Research Institution | TSURUMI UNIV.SCHOOL OF DENTAL MEDICIN |
Principal Investigator |
小澤 正明 鶴見大学, 歯学部, 助手 (00204199)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 篤 鶴見大学, 歯学部, 教授 (00064345)
藤林 久仁子 鶴見大学, 歯学部, 助手 (70196806)
岩瀬 弘和 鶴見大学, 歯学部, 助手 (70151735)
|
Keywords | 光照射器 / LED / 発光ダイオード / コンポジットレジン / 光重合 |
Research Abstract |
最近まで照射器光源はほとんどハロゲンランプに限定されていたが、ここ数年キセノンランプ、レーザーなどさまざまな光源が応用されるようになった。しかし、ハロゲンランプやキセノンランプは光の強度は大きいものの発熱,消費電力など問題もあり,照射器光源としては見直されなければならない点も多い.特にコードレスタイプの照射器光源として用いた場合,急激な光強度の低下を引き起こす原因となる。これらの問題点を解決するため、青色の高輝度発光ダイオード(LED)を照射器光源として応用し、とくに操作性に優れたコードレスタイプの光照射器を開発することを目的とする。LEDは、放射光が青色であるためにフィルターを必要としない、電力消費が少ない、発熱が小さい、寿命が長い等の特徴を持っている。この中で省電力という利点が最も有効に発揮されるのは、コードレス照射器光源として応用した場合と考えられる。コードレス照射器の光強度やその安定性は、ハロゲンランプを光源として用いた場合には不安定になり易く、同一の光源を使用した場合でも、電池の種類により大きく影響されることが知られている。これはハロゲンランプの消費電力が大きいことに起因するため、LEDを使用した場合にはこの点が大きく改善することが期待される。今回の研究においてはLEDを37個配列した光源を用いてガンタイプの照射器を試作した。電源には充電池を使用しているが、LEDの消費電力が非常に小さいため、照射時間は大幅に延長し、従来型においては最長1000秒程度であったものが3000秒以上と、3倍になった。また、光強度も照射時間を通じて安定しており、従来型コードレス照射器において一番の問題となっていた光強度の経時的低下を解消した。今後、各種光重合型材料への影響について検討する予定である。
|